MBA流ロジカル写真術 論理的思考でセンスの良い写真を撮る方法

センス(感性)をロジック(論理性)で乗り越えられるかを挑戦していきます

ロジック(論理性)でセンス(感性)を超えられるかに挑戦します

Your ShotでDaily Dozenに選ばれるのはどれ位難しいのか?

Your Shotとは

世界で最も権威がある自然科学雑誌社であるNational Geographic社の運営する審査型の写真投稿サイトです。

yourshot.nationalgeographic.com

サイトを見て頂くとわかる通り、非常にレベルの高い写真ばかりで、プロアマ問わずに毎日数千枚の写真がアップされています。

Your Shotでは何に選ばれると価値が高いのか?

Your shotに写真を投稿すると色々な人から「favorite(いいね)」が付きますが、ここで価値があるのはNational Geographicの編集者に認められることです。

 

審美眼のあるNational Geographicの編集者に認められることは非常に光栄なことであり、価値がある順序としては難易度が低い方から

・Editior's Favorite (編集部のおススメ)
 ↓
・Daily Dozen (本日の12枚)
 ↓
・Top Shot (最高の1枚)

の順番になります。

 

Editor's Favoritesに選ばれる確率は?

2018年9月の段階でYour Shotには9,259,525枚の写真が投稿されていました。そのうち、Editor's Favoritesに選出されたのは103,663枚。

 

確率としてはたったの1.1%!であり、Your Shotに投稿されている写真のレベルを考えると、これだけでも非常に大変なことです。実際にGoogle先生で色々検索をしてみると、プロの写真家の方でも受賞歴に書いたり、少し自慢してしまう位のレベルのようです。

 

Daily Dozenに選ばれる確率は?

その上のDaily Dozenは30,380枚。確率はわずか0.3%と更に難易度が高いです。

 

これに選ばれると毎日の特集ページに掲載されることになり、一気に世界中からの注目が集まります。そして、Top ShotはDaily Dozenの12枚の中からメンバーの投票により選ばれ、最も投票が多かった1枚が選ばれます。

 

Your shotではどのような写真が選ばれるのか?

National Geographicの編集者の一人であるDavid Y. Leeはこのように述べています。

yourshot.nationalgeographic.com

"There are photo contests where the goal is to win, there are other photo platforms where the goal is to be social. My goal at Your Shot is to inspire you to become a better photographer and more thoughtful storyteller."

 

Your shotでは、写真で物語を表現できるStorytellerを育成したいのだと思います。よって、技術的な基礎がしっかりした写真であることは当然ですが、他のサイトと異なるのは単に美しい写真が選ばれるのではないということです。

 

Assignments(課題)という形で毎月投稿写真に対するテーマが与えられるので、そのテーマを自身の想像力と撮影技術でどのように表現したのかが重要なポイントになります。

 

このことから、写真だけではなくタイトルや物語の背景を説明する文章も重視をされています。

 

私の現在地

私の場合、初めて1カ月ほどでEditor's Favoritesに選ばれました!

 

ただ、これはまぐれです。勿論自分なりに自信がある写真でしたが、投稿されている写真のレベルと比べると、カメラも昔の性能で画質も見劣りしますし、技術的にも大したことはないと思います。

 

では、何故選ばれたのでしょうか。

 

Assignments(課題)のテーマをどう表現するか?

私が投稿したのはEveryday MomentsというAssignmentsです。

yourshot.nationalgeographic.com

Your Shotではテーマに対して編集者がどのような写真を望むかを説明しています。この時は次のように説明してありました。

 

”As photographers we have the ability to pause time and document stories that will show future generations what our world was like and how we lived our everyday moments.Show me the big and small moments that will make my heart sing, cry, or laugh so hard I have to hold my sides. "

 

要約すると「写真家として、未来の世代に今生きる私達の日常の物語を伝えよ。心が震えるほど愛おしく、かけがえのない日常の瞬間を。」ということです。

 

その写真には想いや物語が映っているか?

私が選ばれたのは、娘の保育園の卒園式の日の一コマで、写真に込めた想いを次のように説明しました。

 

The Last Lecture

At the graduation day of her kindergarten, friends around her are fidgeting and waiting for the class to be over.But the girl is listening seriously what her teacher speaks. Because this is the last lecture and has to say good bye to her favorite teacher. Life is continuous of encounter and farewell. Wish her many of the wonderful encounters in her life time. To my dearest daughter.

 

私が思うには、写真にストーリーや気持ちが映っていて、それに編集者が共感をしたので、技術は未熟でもEditor's favoritesに選んで頂けたのではないかと思います。

 

そして、それこそが私が目指す写真であり、Your Shotで私が頑張りたい理由です。

 

ちなみにYour ShotはAll Englishなので、日本人は比較的少ないです。私は特に苦になりませんので、この辺りは私には有利に働いているかもしれません。

 

今後の目標

このブログのタイトルでもありますが、目標はDaily Dozenに選ばれることです。

 

もう少し正確に言うと、Daily Dozenに選ばれるような写真が撮れるような能力を身に着けることです。写真にはセンスが必要だと言われますが、そのセンスを論理的に分解し身に着けていきたいと思っています。

 

今日はこの辺りで。それでは、また。