MBA流ロジカル写真術 論理的思考でセンスの良い写真を撮る方法

センス(感性)をロジック(論理性)で乗り越えられるかを挑戦していきます

ロジック(論理性)でセンス(感性)を超えられるかに挑戦します

センスの良い写真を撮影するには何が必要か?

センスの良い写真を撮影するには何が必要なのでしょうか?写真関連では様々な書籍が出版されており、情報が溢れています。私は頭の中を整理して学んでいきたいタイプですので、写真撮影スキルの習得でもそれを試みてみようと思います。

概念化というビジネススキル

ビジネスの問題解決スキルで概念化というものがあります。これは物事を抽象化し、体系的に整理、分類することで、物事の本質を掴むというものです。

ハーバード大学教授のロバート・カッツはカッツ理論を提唱し、能力をテクニカルスキル、ヒューマンスキル、コンセプチュアルスキルの3つに分類し、マネジメントにおけるコンセプチュアルスキル(概念化能力)の重要性を述べています。

概念化は何故重要なのか

仕事上、概念化が出来ている人と出来ていない人で議論をすると話が噛み合わないことがあります。例えば、あなたが人事マネージャで新卒採用に携わるとします。部下から①ナビサイトのトップ写真をプロのカメラマンに依頼する、②採用プロモーション用の動画を作成する、という2つのアイデアを提案された時、自信を持ってジャッジができるかどうか。それは採用プロセスを概念化して捉えることができているか否かが重要です。

採用プロセスのフレームワーク

採用活動とは一種のマーケティング活動です。私はその中でもAIDMAの法則というフレームワークを良く使います。要約すると、消費者が購入に至るまでにAttention(注意)→Interest(関心)→Desire(欲求)→Memory(記憶)→Action(行動)のステップを辿るという理論で、採用活動もそれに当てはめて考えます。
ja.m.wikipedia.org

上述の2案の場合、どちらが良いかは置かれている状況により違ってきます。①トップ写真の改善はAttention(注意)→Interest(関心)を強化する施策で、それによりナビサイト等で検索、表示された時に初見の学生の目に目に止まりやすくなるでしょう。一方、②プロモ動画の作成はDesire(欲求)を強化する施策であり、発見された後に動画を視聴することで、この会社に入りたいという欲求を高めるのが狙いです。
頭の中でこのように要素分解が出来ていれば、サイト分析等で状況を分析し、それに応じて適切な判断が出来るでしょう。しかし、このフレームワークを思い描くことが出来ていないと、何故そちらが効果的なのか論理的に議論ができず、好みや印象で判断することになってしまいます。

センスの良い写真を撮るために必要なことを概念化してみる

同じように、写真関連の本に書かれている内容を私なりの考え方で整理、分類してみようと思います。私は若い時、10年程空手をしていて、その中で「心・技・体」ということの重要性を学びました。ですので、写真に関することも心技体で分類してみようと思います。

思いつくままに分類分けして列記してみると
■写真撮影の心
・・・そもそも写真とは?何のために撮影をするのか?撮影テーマとは?
■写真撮影の技
・・・構図、露出、シャッター速度、色彩、光、など
■写真撮影の体
・・・カメラ、レンズ、三脚、バッグ、など
という感じでしょうか。

この内容をサポートする知識をバランス良く収集することで、論理的にセンスの良い写真が撮影できる能力を一歩ずつ積み上げていきたいと思います。少し長くなりましたが、今回はこの辺りで。