MBA流ロジカル写真術 論理的思考でセンスの良い写真を撮る方法

センス(感性)をロジック(論理性)で乗り越えられるかを挑戦していきます

ロジック(論理性)でセンス(感性)を超えられるかに挑戦します

画像生成AIの時代に人が撮る写真はどうあるべきか~AIへの挑戦

最近、Chat GPTなどの生成AIが注目されています。今まではGoogleなどを代表とする「検索」が中心でしたが、今後はAIが何かを「生成」するという新しいフェーズに来ました。生成AIは文字情報だけではなく画像生成での活用もされており、アーティストなどのクリエイティブな分野でも大きなインパクトを与えると言われています。

映える写真をAIで簡単に創れる時代が来る

映える写真を撮ろうと思うとそれなりに手間がかかります。写真には現実に無いものは写りませんので、まずは目的の場所に行かねばなりません。季節や時間も重要な要素であり、その時でなければ撮れない写真もあります。人物を入れたければモデルとなる人もいるかもしれません。しかし、生成AIであればそれらの手間は全く必要ありません。自分なりのイメージをプロンプトで命令するとある程度のクオリティの写真が一瞬で出来上がります。美男美女から架空の場所、空想の生き物まで自由自在。もし、仮にその写真が気に入らなくても、何度でも作り直すことが可能です。凄い時代だと思います。

映え写真における人と生成AIの違い

現在、Instagramでは映える写真が全盛です。過度な加工が施されている場合などは、実際に行くと全く違う印象の時もあります。人物では目を大きくしたり、美肌加工や体型補正をしている人もいます。自己表現の一つという点では、個人の自由なので特に問題はないと思います。但し、現実とは大きく異なるという点ではそれはアートに近いものです。そして、それが現実では無いのであれば、写真をベースに加工をしても、生成AIが創造をしても、意味的にはあまり違わないはずです。そして、映える写真はそれなりに撮るのが難しく希少であるから目を引くのです。今後、生成AIが映える写真を量産するようになったら、人が苦労をして撮った映える写真はその中に埋もれてしまうのではないでしょうか。

人間にあってAIに無いものは何か

人間にはあって生成AIに無いものとは何でしょうか。それは「感情」です。今後、AIに勝てるとしたらそこしかありません。「人」が写真を撮る時、シャッターを切るという行為をした以上、必ず何か理由があるはずです。その写真は、誰が、何故、どのような思いで撮ったのか。人の感情が動くのは、その時にその人が感じた喜怒哀楽などの感情に共感をするからです。であるならば、写真の裏側にあるストーリーこそが今後は重要になってくるのではないでしょうか。

何でもない写真が特別なものに見える魔法

写真だけでそのストーリーが伝わることが一番ですが、なかなか難しいものがあります。だからこそ、タイトルやキャプションなとの文章を上手く活用して、その写真の背景にある物語を伝えていく必要があります。その点で以下の本はとても興味深いです。

◇「ダカフェ日記」 森友治
ダカフェ日記は大人気ブログを書籍化したもので、Everyday Momentsを撮影テーマとする私にとって、森さんは大好きな写真家の一人です。普通の家族の日常の瞬間を短い文章と共に記録していますが、写真に添えられた短い文が絶妙で、読むと思わず気持ちがホンワカしてきます。

◇「旅の窓」沢木耕太郎
沢木耕太郎は「深夜特急」の著者で、旅人の憧れの人です。私も旅が好きなので影響を受けました。「旅の窓」は一枚の写真とそれにまつわる短いエピソードで構成されています。素朴な写真ばかりですが、写真を撮った理由やその時の気持ちなどが書かれており、同時に読むと不思議と味わい深い写真に見えてきます。

人を感動させるのは人の想いである

今後、広告などの商業的なものにはAI画像が増えていくと思います。但し、それが虚像である限りスゴイ、美しいと感じさせることは出来ても、そこに物語や想いがなければ本当の意味で人の心を動かすことはできません。その意味でも自身の撮影テーマへのこだわりや愛がより一層重要になる時代が来るのではないでしょうか。

私の撮影テーマ「Journey」への挑戦

私の撮影テーマはEveryday momentsとJourneyです。AI写真や映え写真へのアンチテーゼとして、下記のブログを始めることにしました。一枚の写真とそれにまつわるエピソードを綴っています。目標は毎週更新、1分間で読める気軽な旅ブログです。私なりの方法で人に影響を与える写真を残せたらと思います。お時間ある時にでも読んで頂けると幸いです。

 rayworld.hatenadiary.com

 


それではこの辺で。